レーザー加工がもたらす未来のものづくりシステムとは?─AIを駆使した加工レシピの最適化へ

◆小林 洋平(コバヤシ ヨウヘイ)
東京大学 物性研究所 附属極限コヒーレント光科学研究センター 准教授

1993年 東京大学工学部物理工学科卒業
1998年 東京大学工学系研究科物理工学専攻博士課程修了
1998年−2001年 工業技術院電子技術総合研究所 研究員
2001年−2008年 産業技術総合研究所 研究員(2006から主任研究員)
2004年 NIST客員研究員
2008年より 現職
2016年より 東京大学 光量子科学連携研究機構 東京大学 マテリアルイノベーションセンター連携研究機構機構 東大-産総研 オペランドOIL 兼務
2016年より NEDO「高輝度・高効率次世代レーザー技術開発」プロジェクトリーダー

レーザー加工は産業界で広く利用されており,市場では機械工作よりも大きな伸びを見せているが,誰もが簡単に使いこなせるわけではない。それは加工対象となる材料によって最適な条件出しが必要になるためだ。この条件出しにはかなりの時間を要し,職人技で絞られていく。

次世代のスマートモノづくりでは,個々人のニーズに応じた多品種少量生産が求められるため,経験や勘に頼ってきた従来の加工条件探索を,材料特性に応じて自動的に行なうシステムが重要となる。そのためには,波長・パルス幅などのレーザーパラメータによって加工にどのように影響を及ぼすかのデータを蓄積し,加工レシピを素早く得られるようになる必要がある。

このような背景のもと,様々な加工パラメータを試すことのできるレーザー装置の開発と,各パラメータにおける加工のデータベースの構築を目指す国家プロジェクトが2016年よりスタートしている。NEDOの「高輝度高効率次世代レーザー技術開発」だ。

今回のインタビューには,このプロジェクトリーダーを務める東京大学 物性研究所・准教授の小林洋平氏に登場いただいた。NEDOプロジェクトが目指す次世代レーザー加工システムとは何か?それによって,将来のモノづくりはどのように変わるのか?などについて話を伺った。

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