エビデント,顕微鏡用デジタルカメラを発売

エビデントは,顕微鏡と組み合わせて使用することで,観察対象をモニターに表示しながら観察や画像撮影,記録を行なうことができる顕微鏡用デジタルカメラ「DP」シリーズのフラッグシップ機「DP75」を,2023年11月7日から全世界で発売した(ニュースリリース)。

この製品は,シリーズ初となる画像認識AIを搭載した。観察方法に応じたコントラスト調整などの画質設定をすべてカメラ任せで行なうことができ,安定した画像取得をサポートする。

また,業界最高クラスの49メガピクセルを実現した高解像画像を,明視野観察から近赤外蛍光観察までカメラを付け替えることなく1台で取得できる設計により,画像取得にかかる時間と手間を低減させ,作業効率の向上に貢献する。

同社は,製品やサービスにロボティクスやAI,IoTなどの新技術を積極的に取り入れ,現場の課題解決のサポートおよび作業フロー全体の効率向上に貢献することを目指している。

この製品は、同社が培ってきた顕微鏡用カメラの技術と独自開発の画像認識AIを融合させることにより,専門的な撮影技術がなくても,目視観察に近い色再現の画像が安定して取得できるようサポートすることで,ユーザーの作業効率向上に貢献できるとして開発された。

主な特長として,顕微鏡の目視観察と同等の色に合わせた画像を撮影するためには専門技術が必要だが,この製品は観察対象を顕微鏡下に設置するだけでAIが観察方法を判断し,コントラストが調整された最適な画像をカメラ任せで取得することができる。これまで人が行なっていた撮影の設定を自動化したことで,安定した画像取得をサポートする。

また,研究現場では細胞の複雑な構造を観察するために,製造現場では工業材料の表面の欠陥検査を行なうために,高解像で広視野な画像取得が求められている。この製品は,業界最高クラスの49メガピクセルを実現したことにより,低倍率の対物レンズで広視野な高解像画像が取得可能となり,対象物のより正確な観察,検査に寄与する。

さらに,明視野から近赤外領域の蛍光までカメラ1台で観察できる設計により,作業者の効率向上に貢献する。従来機種では近赤外蛍光観察には専用のカメラが必要だったが,この製品では近赤外カットフィルターの抜き差しを可能にすることにより,明視野観察から近赤外領域の蛍光観察までカメラを付け替えることなく1台で取得できる設計を実現した。これにより,画像取得にかかる時間と手間を低減させ,作業者の効率向上につながるとしている。

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