古河電気工業は,ハンガリー・ブダペスト内に海外では初めてとなるレーザーアプリケーションラボを開設したと発表した(ニュースリリース)。
同社は2021年1月にBlue-IRハイブリッドレーザーを製品化し,国内では千葉事業所と愛知県の2か所にレーザーアプリケーションラボを設けている。これらのラボでは,銅溶接に最適化されたレーザー溶接ソリューションの開発と並行して,国内を中心としたパートナーとの共創提案を進めてきた。
今回,欧州圏内にもラボを開設することで,欧州自動車製造市場の参入の足掛かりとしたい考え。新設するラボには「BRACE」の最新モデル「BR1545」(青色レーザー1.5kW/IRレーザー4.5kW)と「BR0400」(青色レーザー400W)を設置し,銅の溶接やモータ用平角線の被膜除去等のテスト加工を行なう。また,同社が保有するシミュレーションとデータ解析技術を用いることで,パートナーの要求に沿う加工条件を導き出す時間の短縮化を図るとともに,加工時の品質モニタリングなどの新たな付加価値の創出を目指すとしている。