光技術総合展示会「interOpto-光とレーザーの科学技術フェア」で,富士フイルムオプティクス【オプティクスフェア No. B-16】は,「オプティカルコンタクト微小RGBプリズム」を紹介している。
生成AIの急速な進化により,内蔵するカメラやマイクから得た情報を表示するARグラスなどの登場によって,スマートグラスに改めて注目が集まっている。
今回,同社が紹介している製品は,オプティカルコンタクト(接着剤不使用)にてRGB光源を合成し,プリズムを各ピッチ0.5mmという小ささで実現する製品。
有機物を用いないため,経年や高出力レーザー,高温環境下での使用などで従来の接着剤より劣化をしにくく,高信頼性が期待できる。また接着剤で発生する接合誤差もゼロなので,各面の反射光軸のズレも秒レベルの誤差で合成が可能だという。
RGBの合成は一例で,使用するガラスや各光学面の配置,光学特性,サイズを自由にデザインすることが可能なため,様々な部品への応用が期待される。具体的にはARグラス以外にも,小ささと高信頼性が求められる,医療機器,測定機器,光通信などへの展開を期待しているとしている。