三菱ガス化学は,同社四日市工場(三重県四日市市)内における眼鏡レンズ向けプラスチックレンズモノマーの製造設備新設および四日市工場浪速製造所において製造するバイオマスレンズモノマーの販売開始が決定したと発表した(ニュースリリース)。
レンズモノマー「IURESIN」は眼鏡レンズ業界において最高屈折率分野である超高屈折率材料として,主に屈折率1.74の眼鏡レンズに広く使用されており,世界最大のシェアを誇っているという。近視,特に強度近視人口の増加により需要が増加しており今後も順調な市場拡大が見込まれているとしている。
これまで同社では浪速製造所において製造を行なってきたが,成長する眼鏡レンズ市場の需要にこたえるため,四日市工場に新規製造設備を建設し,2026年内の営業運転開始を予定しているという。
また既存の浪速製造所においては,MGCグループ環境・安全基本方針の一つである「環境負荷の削減と持続可能な社会発展への貢献」のもと,植物由来の原料を使用したバイオマスレンズモノマーの製造を開始,新ブランド「Episleaf」として2024年からの販売を計画している。