光技術総合展示会「光とレーザーの科学技術フェア2023」(11月7日~9日 パシフィコ横浜)において,ソリッドレイ研究所(可視光・次世代レーザー応用ゾーン V-06)は,最新ヘッドマウントディスプレー(HMD)を使用したAR空間共有システムの展示およびデモを行なっている。
このシステムは,AR上に表示された同じ対象物を二人で同時に観察ができるというもの。自動車のエンジンなど複雑な構造を持つ対象物なども高精細に表示されるので,開発や検討などにおいて威力を発揮する。
使用するHMDは台湾HTCの「VIVE XR Elite」。片目あたり1920×1920と高精細なビデオシースルー型HMDとなっている。基本的にはこのHMDでの使用を想定するが,他社のHMDであっても対応は可能だという。
このシステムは同社VR空間構築ソフトウェア「moage(モアジ)」により,様々な物体のCADデータから3D像を生成するため,導入後は任意の物体のAR表示が可能だという。また,必要に応じたカスタマイズにも対応する。
現在,このシステムは2人用だが,同社では今後,同時により多くの人数でAR空間を共有できる製品を開発する予定だとしている。