三菱電機は,防犯機器や高齢者施設での見守り,空調機器,人数カウントソリューション,スマートビル,体表面温度測定などの幅広い分野において,人・物の識別,行動把握を高精度に実現するサーマルダイオード赤外線センサー「MelDIR(メルダー)」の新製品として,200℃まで温度測定が可能な「MIR8060B3」のサンプル提供を2023年2月1日に開始すると発表した(ニュースリリース)。
同社が2019年に市場投入した「MelDIR」は,これまで国内を中心に高齢者施設での見守り分野や空調機器に搭載されるセンサーとして,測定可能な温度範囲が-5℃~+60℃で使用されている。
市場では,これらの分野以外にも,高温の対象物を取り扱う際の安全管理や快適な作業環境づくりを目的として,高温になるキッチンや工場設備の温度分布などの把握に対するニーズがあり,高温域を含む広範囲な温度分布の測定が可能な赤外線センサーが求められているという。
今回,サンプル提供する「MIR8060B3」は,信号処理とレンズの最適化により,上限+200℃までの高温や広範囲な温度分布の測定が可能。これにより,キッチンや工場設備監視等の市場ニーズに対応する。
また,熱画像例,デモキット,リファレンスデザイン等のユーザーサポートツールの提供により,ユーザーの製品企画から開発完了までの期間短縮にも貢献するとしている。