光技術展示会「光とレーザーの科学技術フェア2022」(11月9日(水)~11日(金),東京都立産業貿易センター浜松町館)において,ソウルバイオシス(紫外線フェア ブースNo3U-09)は,各種製紫外線LED製品を紹介している。
同社が主に展示するのはUV LEDのモジュール。同社はチップやパッケージ,浄水器などの製品でも販売を行なっているが,モジュールはUV LEDを試したいという顧客が懸念する実装のハードルを大きく下げることができる。
例えば防水モジュールは,シールで開口部の防水加工をした樹脂製のハウジングに石英の窓が付いており,ハーネスを接続することで即使用が可能となっている。水浄化を狙った製品だが,飲料水の汚染が心配ない日本においても,ウォーターサーバーのコックに溜まる水の浄化などに関心が寄せられているという。
大手家電メーカーであっても実装の手間からこうしたモジュールは重宝されているといい,同社では14種類の標準品をそろえる他,サイズや波長などのカスタムも請け負っており,用途に応じたものが手に入るという。
殺菌やウィルス不活化で注目を集めるUV LEDだが,同社は一番短い波長の製品である275nmのLEDだけでなく,UV光が危険であるというイメージを持つ顧客に対してはUVAに近い可視光である405nmのLEDモジュールを勧めている。この波長は比較的人体に安全でありながら,長時間照射によって殺菌や不活化の効果も期待できることから,照明と併せて使用するアプリケーションを想定しているという。
昨今の情勢下でも同社のLEDの供給態勢に問題は無いという。深紫外LEDで高い技術力を持つ同社だが,まだ低い日本での知名度を,この展示会を通じて高めていきたいとしている。