日立産機,米レーザーマーカーメーカーを買収

日立産機システムは7月22日,レーザーマーカーの製造,販売を手がける米Telesis Technologies Inc.(テレシス)の買収に関する全ての手続きを完了したと発表した(ニュースリリース)。

テレシスは,1971年の創業以来,マーキングシステムの開発・製造・販売を行なっており,様々なレーザー技術を用いた多様なレーザーマーカーを提供している。また,針状の金属を鉄製品などに打ち付けドットで刻印するドットピーンマーカーは,技術的な完成度も高く,コストパフォーマンスも高いことから,世界トップレベルのシェアを維持しているという。

本拠地の米国には,開発・製造・エンジニアリング・販売および保守サービス拠 点を展開しているほか,中国には製造・販売およびサービス拠点を,欧州にも販売およびサービス拠点を展開するなど,北米の自動車・航空・重工業分野の顧客を中心に,グローバルに事業展開している。

この買収により,日立産機は,マーキング事業の製品ポートフォリオを拡充するとともに,リカーリング事業を強化し,北米を中心に事業を拡大していく。テレシスのレーザーマーカーは,日立産機が今年4月に買収した独レーザー装置メーカー,フォトンエナジーのレーザーマーカー製品と技術的な補完性が高く,日立産機のインクジェットプリンターと合わせることで,日立産機はマーキング事業の製品ポートフォリオを大きく拡充できるとする。

この買収を通じて,顧客が製品にIDを付与する際の選択肢を拡げる。また,日立産機の食品・飲料・化粧品などの従来の販売チャネルに,北米を中心としたテレシスの自動車・航空・重工業分野などへの販売チャネルが加わることで,日立産機のインクジェットプリンターをテレシスの販路で展開するとともに,テレシスの製品を日立産機の販路で展開するなどクロスセルを強化し,グローバルに事業を拡大していく。

さらに,ドットピーンマーカーとレーザーマーカーで展開しているテレシスの保守サービス力を生かしリカーリング事業を拡大,トレーサビリティの向上とマーキングを通じた安心・安全の実現を目指す。

将来的には,日立のコネクティブインダストリーズセクターが提供するデジタル技術と日立産機のマーキングシステムをつなぎ,顧客の製造プロセスの効率化やダウンタイムの低減に貢献したい考えだとしている。

テレシスの概要は以下の通り。
資本金:約525万米ドル(約6億8250万円,2021年12月末時点)
従業員数:161名(2021年12月時点)
売上高:約42百万米ドル(55億円,2021年12月期)

その他関連ニュース

  • コニカミノルタ,ディスプレー事業の強化と3D参入 2022年08月03日
  • 浜ホト,NKT Photonicsを孫会社化 2022年06月27日
  • 日立産機,独レーザー印字装置メーカーを買収 2022年04月26日
  • シャープ,SDPの再子会社化を協議 2022年02月21日
  • オリンパス,米気管支診断支援システム企業を買収 2022年01月12日
  • santec,米光測定器メーカーを孫会社化 2021年11月02日
  • リコー電子と新日本無線,合併統合へ 2021年10月20日
  • OKI,横河の航空機用計器事業を取得 2021年10月06日