日立産機システムは4月22日,レーザー技術の開発,レーザー印字装置の製造,販売を行なう独PHOTON ENERGY GmbH(フォトンエナジー)の株式買収に関する全ての手続きが完了したと公表した(ニュースリリース)。
日立産機は,食品や飲料,化粧品,薬品,電子部品,自動車部品などに,日付やロット番号などをトレーサビリティとして印字するインクジェットプリンターを中心に,世界110か国以上にコーディング&マーキング事業を40年以上にわたり展開している。近年は,高精細かつ消えない印字,環境配慮の必要性が高まっており,溶剤を使用しないレーザー技術による印字の事業機会が拡大しているという。
フォトンエナジーは,2001年の創業以来,ピコ秒の超短パルスなど先進的なレーザー技術を持つメーカー。ドイツと周辺国を中心に,医療用器具や電子機器,半導体といった特殊用途向けレーザー印字装置に強みを持っており,アジア・北米事業の強化も進めている。
この買収により,日立産機のコーディング&マーキング事業の印字技術と,フォトンエナジーが有するレーザー技術や豊富なノウハウを融合させることで,事業の競争力を向上させるとしている。
フォトンエナジーの概要は以下の通り。資本金:503,226ユーロ(約6,800万円 2021年12月末時点),従業員数: 53名(2022年2月時点),売上高:約4,728,000ユーロ(約6億3,800 万円 2021年12月期)※€1=¥135換算