SP,バイオイメージング向けレーザーの機能拡張

スペクトラ・フィジックスは,バイオイメージング市場向けの波長可変超短パルスレーザー「InSight X3+」に出力調整機能を内蔵したと発表した(製品ページ)。

「InSight X3」および「InSight X3+」は,神経科学および他の多くのアプリケーションの組織深部のライブイメージングで使用される多光子イメージングレーザー。

「InSight」レーザーファミリーは,バイオイメージングに不可欠な680〜1300nmの波長可変範囲を提供。すべてのレーザーにはDeepSee自動分散補正を搭載ており,それにより最短パルスをサンプル上に照射できる。

「InSight X3+」モデルは,チューニング範囲内において3W以上のピーク出力を有し,多くの生物学的に影響力のあるフルオロフォアが吸収帯を持つ900~1100nmの範囲で有効。

今回「InSight X3+」に内蔵される出力調整機能は,ソフトウェアにより完全に制御され,多光子イメージング,刺激ラマン分光法(SRS),第二高調波発生(SHG)顕微鏡法,コヒーレント反ストークスラマン分光法(CARS),および蛍光寿命イメージング顕微鏡(FLIM)などの幅広いアプリケーションに最適だとする。

この製品の主な特長は以下のとおり。
・最大級の市場設置実績
・950件以上の査読済み出版物で実証された高い信頼性
・高い柔軟性を実現する幅広いチューニング範囲(680–1300nm)
・高ピークパワーにより最大蛍光発生
・分散補正機能DeepSee内蔵による最短パルス
・出力調整オプション

この製品の主なアプリケーションは以下のとおり。
・多光子イメージング
・誘導ラマン分光法(SRS)
・光遺伝学
・非線形分光法
・コヒーレント反ストークスラマン分光法(CARS)

その他関連ニュース

  • 名大ら,近赤外光で植物の細胞核を見る技術を開発 2024年03月26日
  • 京大ら,高出力狭線幅フォトニック結晶レーザー実現 2024年02月28日
  • 京大ら,超短パルスレーザーでNV中心を直接書込み 2023年12月26日
  • 理研,シングルサイクルレーザー光をTW級に増幅 2023年12月20日
  • 東大,色と形が異なるGHz繰り返し光パルスを生成 2023年12月19日
  • 東北大ら,病原細菌の動きを蛍光使わず画像から解析 2023年12月06日
  • 徳島大ら,バイオフィルムの成分を非標識で可視化 2023年11月14日
  • 【光フェア】メンロー,ファイバーレーザーを紹介 2023年11月09日