オフィールジャパンは,「Ophir LightIR16-180mm MWIR f/3.6連続ズームレンズ」を発表した(製品ページ)。
軽量,長距離,駆動式連続ズームレンズの「LightIR」ファミリーの最新製品で,小型の10μmピッチVGA FPA(焦点面アレイ)ディテクター用に最適化されている。
レンズの長さを大幅に短縮する屈曲光学設計を特徴としており,レンズが組み込まれている光学システムの全体的なサイズと重量を最小化し,既存のMWIR(中波赤外線)10μmVGAレンズよりも65%小さくなった。
これによりサイズ,重量,電力(SWaP)を最小化し,ドローンや戦術的なUAV IRカメラ,産業用,国土安全保障や防衛のマイクロ/ミニ戦術ペイロードなどの小型ジンバルサーマルイメージングアプリケーションの厳しい要件に適するという。
また,より小さなサイズのディテクターへの新しい市場シフトに対応し,SWaP機能,13 km以上の検出範囲,費用対効果の高い価格設定の組み合わせにより,高度なドローンUAVおよび小型ジンバルサーマルイメージングアプリケーションの推進に貢献していくとする。
さらに,屈曲光学設計により長い光学長が可能になり,より少ない光学要素を組み込んだコンパクトな構成で公差に対する感度が低下。過酷な環境での回折限界に近い性能も可能になり,見通し内(LOS)の安定化や非熱化などの課題に対処する。
ズーム範囲全体にわたってシャープなフォーカスを維持。メカニカルおよび通信インターフェースにより,カメラシステムへの統合が容易になるとしている。