日機装,深紫外LED技術搭載の除菌装置発売

日機装は,同社が世界に先駆けて開発に成功した深紫外線LEDの技術を使用した表面除菌装置「PearlSurface(パールサーフェス)HS-N1J」の販売を開始した(ニュースリリース)。価格は1,200,000円(税別)。

同社の深紫外線LEDの技術で医療現場のリスクの軽減に貢献したいというコンセプトで開発した,N95レスピレーター(微粒子用防護マスク)をはじめとした物品の表面除菌装置。重量は17.6kg(本体のみ)で外寸は幅670㎜×高さ410㎜×奥行283㎜,消費電力は240W。必要な物品が入手しづらい状況や,洗浄できないものも除菌したいというニーズに対する解決法として光学設計に基づいた深紫外線照射による表面除菌装置で感染対策に貢献するという。

庫内上下面に光源を配置し均一な深紫外線照射を可能とすることで,照射ムラの解消と照射効率を向上。N95レスピレーターは20分で3枚の除菌が可能だとしている。

同社は,さまざまな病気を引き起こす感染症の予防技術の向上・普及を目的として新しく立ち上げたヘルスケア事業において,深紫外線LEDの技術を軸に感染対策に貢献することを目指した製品を取り扱っていくという。

その他関連ニュース

  • 公大,光濃縮技術により正確なウイルス計測を可能に 2024年06月28日
  • 理研ら,波長228nmの遠紫外LEDで高効率動作を実現 2024年06月20日
  • 大興製作所,LED照射モジュールのブランド立ち上げ 2024年04月23日
  • 豊田合成,最高級出力(200mW)UV-C LEDを開発
    豊田合成,最高級出力(200mW)UV-C LEDを開発 2024年04月22日
  • 工学院ら,190~220nmで発光するUVランプを開発 2024年03月18日
  • 旭化成ら,深紫外LEDで車両の空気殺菌する実証開始 2024年02月27日
  • 産総研ら,ウミホタルの発光で迅速にウィルス検出 2024年01月18日
  • NICT,光の配光角を制御できる深紫外LEDを開発 2023年11月07日