リンクスは,カナダLMI Technologies製3次元スマートセンサー「Gocator」の新型3機種の販売を開始した(会社HP)。
「Gocator」はPCレスで使用でき,サーバー・コントローラー機能が内蔵しており,本体一つで3次元寸法測定や画像処理を行なうことができる3次元センサー。新型3機種は,「Gocator」シリーズでも高精度モデルとなる「2400シリーズ」。これまで赤色レーザーのみだった「2430/2440」モデルに,新たに青色レーザーモデルが加わり,新機種として広視野モデルの「2450」もラインナップに加わった。
従来の赤色レーザーの課題は,金属などの反射率が高い対象物を計測する際,対象物の表面で光が散乱してしまい,3次元データの抜けやムラが生じてしまっていたが,今回発表された青色レーザーは,赤色レーザーに比べ波長が短く,レーザーを細く絞ることが可能。そのためラインレーザー幅が短くなり,散乱の影響が少ない鮮明な画像を取得することができる。
また,青色レーザーは散乱によるノイズが少ないため,反射の強い金属表面の検査に適しており,そのアプリケーションの例としてEVバッテリーの外観検査が挙げられるという。青色レーザーを用いることで金属表面をきれいに撮像することができ,表面の傷や打痕を安定に検査することが可能になる。特に広視野タイプの「2450」は425mmの範囲をカバーできるので,電池側面のような広い面の検査用途にも十分適用可能だという。
「Gocator」は室内だけでなく,レールの形状計測といった屋外での用途にも適用可能。天候の変化によりレールの表面が濡れて反射が強くなったり,太陽光の照り返しが強い環境においても高精度に計測を行なうことができる。また,全機種IP67規格での防塵・防水加工がされており,安心して屋外で使用可能だとしている。