シャープは,医療機関などで利用される「視野検査装置」向けに超高輝度OLEDモジュールを開発し,8月より医療システムの開発・販売を行なうファインデックス向けに納入を開始したと発表した(ニュースリリース)。
開発したOLEDモジュールは,きめ細かい電流制御などの技術開発を行なうことで,一般的な民生品向けの5倍以上となる超高輝度(3,000cd/m2以上)の性能を実現した。
また,ファインデックスおよび同社連結子会社のEMC Healthcareとともに階調特性などを検討し,明るさを認識するレベルの異なる被検者毎に最適なディスプレー駆動を実現するチップセットを共同開発した。
このOLEDモジュールは,ファインデックスが開発した検査装置の表示部を構成するヘッドマウントディスプレーの表示表現力を向上させ,場所を問わず,スピーディに幅広い被検者の検査を可能とする「視野検査装置」の実現につながっるもの。緑内障,網膜剥離,認知症など様々な疾患の早期発見,治療といった領域において,さらなる貢献が期待されるという。
なお,ファインデックスの視野検査装置は,2021年初頭に発売される予定(製品名:視線分析型視野計 ゲイズ アナライジング ペリメーター(GAP),届出番号:38B2X10003000002)。
超高輝度OLEDモジュールの主な仕様は以下の通り。
品 名 |
画面サイズ |
解像度 |
最高輝度 |
コントラスト比 |
階調 |
OLEDモジュール |
6.4型 |
FHD+ |
3,000cd/m2 |
100万:1 |
10億色 |