日本アビオニクスは,人の体表温度から発熱の疑いがある人を被検者に近寄ることなく衛生的に特定する,発熱者スクリーニング用の赤外線サーモグラフィカメラ(サーモカメラ)「InfReC(インフレック)FS シリーズ」を新たにラインアップし。7月から出荷を開始する(ニュースリリース)。
発売するのは,移動する人をモニタリングしながら計測することが可能なドーム型「D20A-FS」と,可搬して自由に計測することが可能なハンディ型「G20A-FS」の2機種。価格は「D20A-FS」が60万円,「G20A-FS」が20万円。
いずれも測定時間は1秒以内で,温度精度は±0.5℃(「D20A-FS」はオプションの黒体炉使用時±0.3℃)。体表温度と設置場所の環境温度から体温を推定するAI機能を標準搭載しており,体温計に近くわかりやすい温度表示が可能となっているという。
「D20A-FS」はサーモカメラに加えて可視カメラも搭載しており,マスク着用の有無にかかわらず複数人の顔を自動検出して温度測定する機能がある。これにより,蛍光灯など背景の高温物による誤検知を減らす。
また。「G20A-FS」は非常に小型・軽量で操作しやすく,8時間のバッテリー駆動が可能。いずれの機種も三脚に設置しての運用が可能となっている。
同社の製品は,日本の電気用品安全法や計量法をクリアしている。また,設置に必要な構成品をパッケージ化し,さらに,カメラとセットアップ済みのPCをオプションとして用意しており,到着後すぐに使用できる。納期は最短で1週間としている。