古河電気工業は千葉事業所内に,ファイバーレーザー発振器のメンテナンス・保守スキルの向上を希望の顧客に向けて,トレーニングセンターを開設した(ニュースリリース)。
製造設備の装置メンテナンス・保守による稼働停止は,著しく生産性が落ちる要因となり,生産技術部門にとって稼働停止時間の短縮は非常に重要な課題となっている。
同社のファイバーレーザーは,ファイバーなどの基幹部品や製造ライン用の光ファイバー融着接続機にいたるまで,すべて古河電工グループ内で開発・製造されている。その技術の蓄積のノウハウが,トラブルシューティングや復旧作業の効率化に大きく活かされている。
そこで,より一層の稼働停止時間短縮を望む顧客向けに,トレーニング環境を構築し,実践プログラムを提供するという。
トレーニングセンターの概要については,実機を使用した実践的なトレーニングプログラムを用意し,顧客の要望に合わせたプログラム,顧客の工場における出張トレーニングにも対応するという。
またトレーニングプログラムの概要については以下の通り。
・レーザーの取扱注意点に関するレクチャー
・ファイバーレーザーの原理・構成に関するレクチャー
・光ファイバー接続(融着機を用いた融着演習)
・各種光ユニットの着脱・調整
・電源・電装部品交換
・各種トラブルシューティング
同社は,自動車や船舶などの軽量化や複雑なデザインが必要な分野で,高度な金属加工のニーズに応えるため,技術者の育成を支援していくとしている。