ローランド ディー.ジー.の子会社,DGSHAPE(ディージーシェイプ)は,世界初の半導体レーザー箔転写機,LDシリーズの新型機「LD-300」を発表した(ニュースリリース)。
この製品は,世界初の半導体レーザー技術を活用した小型箔転写機「LD-80」をもとに開発。安価でオンデマンドな加飾が可能となった「LD-80」の機能を継承しながら,大幅に転写可能エリアを拡大し,最大A4サイズまで,高さ20cmまでの立体物への箔転写もできる。
さらに,新たにレザー(植物タンニンなめし革,合成皮革)への箔転写も可能とした。加えて,箔を使わず光吸収フィルムのみを使用することにより,植物タンニンなめしを施した本革の表面に直接印字を行なえるという。
また,標準付属の専用アプリケーションソフトウェアは初心者でも直観的に操作できるよう設計されており,シンプルな手順で文字だけでなくロゴマークやイラストなどのベクター(線分)データを転写することもできる。
この製品は,樹脂はもちろん,レザー小物やパッケージなどの立体物に箔転写や印字ができる。従来機より転写エリアが大幅に拡大したことで,今までできなかった紙パッケージなどへの箔転写が可能になった。
レーザー機器の国際規格で「クラス1」に準拠するとともに,フルカバー構造を採用しているので,レーザー光が外に漏れることがなく安心して使用できる。万が一カバーを開けてしまっても,自動で運転を停止する。さらに,レーザー光を使った独自方式により,粉じんやガスの発生がなく,メンテナンスも不要で,電気工事などの手間もかからないとしている。