パイオニアら,3D-LiDARによる自動運転検証

パイオニア,みちのりホールディングス(みちのりHD),茨城交通は,常陸太田市の自動運転サービス実証実験に参加し,安心・安全な自動運転サービスの実現に向けた検知システムの検証を行なう(ニュースリリース)。

今回の実証実験は,自動運転車両および地域住民をサポートする移動サービスの実現に向けた技術の検証を目的とするもので,パイオニアが保有する「3D-LiDARセンサーによる人・物体検知」「独自の音響信号処理技術を用いた音声案内システム」「自動運転に有用な各種情報を取得するIoTシステム」を用いた検証を行なう。

パイオニアは,これまで車両や船舶に3D-LiDARセンサーを設置した実験および実用性の検証を重ねてきたが,今回の実証では,検証車両への搭載に加え,3D-LiDARセンサーを路側へ設置して走行ルート上の障害物を検知する検証を行なう。物体を高解像度で立体的に検知できる3D-LiDARセンサーは,夜間でも物体検知が可能なため,車両,路側(インフラ)の双方から自動運転サービスを支えるセンサーとしての活用が期待されている。

具体的には,路側へ「3D-LiDARセンサー」を設置し,検証車両の走行ルート上の樹木などの落下物,その他障害物を検知し,その情報を管制センターへ伝える技術の検証を行なう。障害物を検知して除去するまでの一連の処理を実運用に近い状況で検証し,インフラ側からサービスを支えるための課題抽出を行なう。

また,走行車両へ3D-LiDARセンサーを設置し,乗車希望者を検知して自動運転車両へ情報伝達する技術の検証を行なう。運転手が介在しない自動運転バスにおいて,これまで人が行なっていた乗車希望者の認知を3D-LiDARセンサーに置き換えたシーンを想定し,乗車希望者の検知から乗車までを実運用に近い状況で検証することにより,自動運転バスへの3D-LiDARセンサーの実装に向けた課題の整理と解決策の検討につなげるという。

そのほか,音響信号処理技術を用いた音声案内システムや,自動運転に有用な各種情報を取得するIoTシステムの検証を行なうとしている。なお,常陸太田市自動運転サービス実証実験の期間や場所は以下の通り。

実施期間 :2019年6月23日~7月21日
実施場所 :茨城県常陸太田市 高倉地域(走行距離約1.8km)
実施時間 :8:00~17:00(毎日運行)

キーワード:

関連記事

  • 弘前大など、UAV LiDARで地すべりの地下構造を推定

    弘前大学は、ドローン搭載レーザー計測(UAV LiDAR)で取得した地表面データから、地すべりの地下にある「すべり面」の形状を推定する新たな技術を開発したと発表した(ニュースリリース)。 図 ドローン×3D解析による、す…

    2026.06.23
  • 武蔵野市、NTT東日本、NTTモビリティ、地域公共交通への自動運転導入に向け連携協定を締結

    東京都武蔵野市、NTT東日本 東京武蔵野支店、NTTモビリティは、2026年6月16日、「地域公共交通への自動運転導入に向けた連携協定」を締結した(ニュースリリース)。 今回の協定は、武蔵野市内における持続可能な地域公共…

    2026.06.17
  • 小糸製作所、国産LiDARでデモ映像も展示【OPIE26】

    小糸製作所は、長距離・短距離向けの各種LiDARの開発を進めているが、OPIE26においてデモも交えて出展した。 同社は2018年より、LiDARベンチャー企業 米Cepton社と協業し、現在は短距離タイプと長距離タイプ…

    2026.04.24
  • 京都大学 特別教授 野田進教授

    フォトニック結晶レーザーが拓く「高輝度半導体レーザー」の次章

    半導体レーザーは小型、高効率という強みを持つ一方で、高出力化するとビームが乱れ「輝度」が伸びないという壁があった。フォトニック結晶レーザーはその常識を塗り替えつつある。その研究の先駆者である京都大学高等研究院・特別教授の…

    2026.04.02
  • 早大、AIデータセンターやLiDARを高度化する340倍増幅の光回路モニタを開発

    早稲田大学理工学術院の北智洋教授らの研究グループは、シリコンフォトニクス光集積回路において、従来のシリコンPIN型検出器と比較して約340倍もの検出感度を実現し、かつ光をほとんど減衰させない超小型の光回路モニタを開発した…

    2026.03.24

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア