ギガフォトンは,2019年3月より世界最大出力クラスのKrFレーザー「G45K」の出荷を開始し,最先端メモリーチップのさらなる生産効率化に貢献すると発表した(ニュースリリース)。
近年のIoTやAIの普及に伴い,世界中の情報データ量はここ数年で10倍になったといわれている。それに対応するため,チップメーカーは高集積な最先端メモリーチップの生産性向上に取り組んでいる。リソグラフィ工程においては,光源となるKrFレーザーの出力パワーが生産性向上に直接的に寄与するため,その高出力化の実現が期待されていた。
この製品は,それに応えるべく,従来機種より25%以上高めた50Wの出力パワーを実現し,最先端メモリーチップのより高効率な生産を可能にする。また,装置内の主要モジュールの寿命を20%延長し,メンテナンスのためのダウンタイムを大幅に低減したことも,生産性向上に寄与するという。
さらに同社のグリーンテクノロジーについては,従来機種同様,「ヘリウムフリー」は標準搭載,「hTGM」(ネオンガスリサイクルシステム)は対応可能となっており,オペレーションコスト削減にも効果的としている。