フジクラは,超多心光ケーブル向けクロージャの販売を開始した(ニュースリリース)。
収容可能な最大光ファイバ心数は3,456心と超多心でありながら,光ファイバ収容トレーのサイズやクロージャ内の配線ルートを工夫することにより可能な限り小型にした製品で,超多心光ケーブル向けにはインライン型(直接接続)・ポット型の2タイプをラインナップとして揃えている。狭いマンホール内の設置や海外ではよく目にする電柱への据え付けなど配線環境に合わせた設置が可能だという。
近年,データセンタの増設に伴い,超多心光ケーブルの布設が活況となっている。同社でも,3,456心や6,912心「Wrapping Tube Cable®」(WTC®)といった超多心光ケーブルをリリースしている。光ケーブルの多心化が進む中,超多心光ケーブルを布設,接続,分岐するため,超多心光ケーブル用クロージャは必要不可欠となっている。
同社では3,456心に留まらず,さらに多心の6,912心向けクロージャも開発中だとする。200μm素線による12心間欠固定型光ファイバリボン「Spider Web Ribbon®」(SWR®)を前提に,3,456心クロージャと同等サイズで6,912心の光ファイバを収容するため,多心専用細径融着補強材の採用,新コンセプトのファイバ保護チューブなどの開発を進めているという。