フジクラは,独自の12心間欠固定型光ファイバリボン「Spider Web Ribbon®」(SWR®)を適用した新たな光ケーブルとして,空気圧送工法で布設可能な「Air Blown Wrapping Tube Cable®」(WTC®)の販売を開始した(ニュースリリース)。
空気圧送工法とは,光ファイバケーブルの布設方法の1つで,ダクト内へ圧縮空気を送り込み,光ケーブルを圧送する工法であり,欧米を中心に広く導入されている。これまでの空気圧送型光ケーブルはルースチューブ構造が主流であり,光ファイバは単心構造であるため,ケーブル接続時の融着作業に多くの時間を要していた。
新製品はリボン構造であるSWRを用いていることから,接続作業性が優れている特長がある。また,200μmファイバを用いたSWRを高密度に実装しており,既存のルースチューブと比較し,細径・軽量化された構造となっている。
432心のファイバを実装しながら,外径9.5mm,質量60kg/kmを実現した。さらに,このケーブルに使用した200μmSWRは250μmファイバを適用したSWRとファイバ間隔を揃えた構造となっており,既存の融着接続器で200μmSWR相互の一括融着接続はもちろんのこと,250μmSWRや汎用リボンとの一括融着接続も可能だとしている。