阪大レーザー研発,パワーレーザーが拓く産業応用へ

パワーレーザーフォーラムキックオフシンポジウムが11月1日,大阪大学銀杏会館(大阪府吹田市)で開催された。主催は大阪大学・レーザー科学研究所とパワーレーザーフォーラム。

大阪大学・レーザー科学研究所はこのシンポジウムでパワーレーザーフォーラム発足を発表した。パワーレーザーはレーザー加工を始め,光センシング,医療診断・治療,新物質・材料創成,検査・計測など,その利用が拡大している。一方で,利用技術の開発はそれぞれの専門分野の域を出ておらず,分野間の連携も少なく,継続的な開発研究が不十分という問題が指摘されている。

今回発足したパワーレーザーフォーラムはその課題解決を目的とし,研究機関,企業,関連団体との連携を促進し,パワーレーザーを用いた新技術・応用・サービスを創出するための支援を行なう。シンポジウムの開催もその一環で,現在,フォーラム参加を広く募集している。その活動の場の一つして,大阪大学・レーザー科学研究所内にレーザーオープンイノベーションプラットフォームも設置されている。

第1回目となるシンポジウムでは,まず主催者を代表して大阪大学・レーザー科学研究所所長/栄誉教授の兒玉了祐氏が挨拶。続いて,講演に移った。最初に登壇したのは同レーザー科学研究所・教授の重森啓介氏で,『IoT時代のパワーレーザー加工~レーザーによる先進的ものづくりから大規模インフラ整備まで~』をテーマに講演した。

次に『社会を変えるパワーレーザー~レーザー加工からインフラ診断まで~』をテーマに,レーザー技術総合研究所・主席研究員の藤田雅之氏が講演。最後に『テラヘルツ光科学による先端センシング~セキュリティ・危険物検知から半導体評価まで~』をテーマに同レーザー科学研究所・准教授の中嶋誠氏が講演を行なった。

その後,レーザーオープンイノベーションプラットフォームが設置されているレーザー科学研究所L棟の見学会が実施された。すべてのプログラムが終了後の交流会では,将来のパワーレーザー応用に関するディスカッションが交わされた。

キーワード:

関連記事

  • OKIと独Fraunhofer HHI、光集積型レーザー振動計の試作・動作確認に成功

    写真 登壇している加藤CTO OKIは、ドイツのFraunhofer Heinrich-Hertz-Institut(Fraunhofer HHI)との共同研究により、ハイブリッド光集積技術を用いたレーザー振動計モジュー…

    2026.10.16
  • トルンプの2025/26年度年次報告書「semicon」の表紙

    トルンプ、2025年度のEUV事業は9.2%増 レーザー事業は減収

    ドイツのレーザー加工機大手TRUMPF(トルンプ)は、2026年6月30日に終了した2025/26年度の業績を発表した。グループ全体の売上高は前年度比0.2%増の43億4,000万ユーロとほぼ横ばいだったものの、受注高は…

    2026.10.16
  • 光探索協会、レーザー搭載ドローンと再帰性反射材で遭難者捜索へ

    NPO法人光探索協会(大阪市)は、再帰性反射材と可変QRコードを組み合わせた「再帰性反射可変QRコード」を利用し、レーザー搭載ドローンによって遭難者などを捜索するシステムの普及を進めている。同協会は、この技術を日印・官民…

    2026.10.16
  • レーザー光学系、正しく理解できていますか? 基礎から学ぶガウシアンビームと光学設計

    オプトロニクス社は、11月10日(火)~12日(木)にパシフィコ横浜で光技術展示会「Photonics Innovation 2026/パワーレーザーPlus 2026」を開催する。その併設セミナーとして、11月11日(…

    2026.10.13
  • 古河電工など、高出力ファイバレーザー技術でPFASの分解効率99.999%以上を達成

    古河電気工業と流機エンジニアリングは、古河電工の「インフラレーザー®」と呼ぶ高出力ファイバレーザーを用いて、有機フッ素化合物PFASを分解する要素技術を開発したと発表した。PFASを吸着した活性炭にレーザー光を照射し、短…

    2026.10.08

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア