三菱電機は,阪神電気鉄道から「阪神甲子園球場」(兵庫県西宮市)のメインビジョン向けに,大型映像装置「オーロラビジョン®」を受注したと発表した(ニュースリリース)。
これまで3面に分かれていたメインビジョンのスクリーンを統合し,画面サイズが1,217型と従来比の約1.6倍に大型化した〔縦:8.32m(約1.3倍),横:29.76m(約1.2倍)〕。1画面のスクリーンとすることで表示するコンテンツの自由度を向上し,多彩な表現を実現するという。
ピクセルピッチが8mm,水平方向視野角が150度のLEDを採用することで,従来比約4倍の高い解像度と,視認位置による色合いの変化を抑えた高い視認性を実現した。独自の黒色パッケージLEDの採用により,さらに深みのある黒色や従来比約1.5倍の高コントラストによる色鮮やかな映像表示を実現する。
メインビジョンとサブビジョンやライナービジョンとの連動表示により,球場全体を包むような一体感の演出が可能になるという。これら複数の映像装置のワンオペレーション制御を可能とし,オペレーターの操作負荷を軽減した。
同社では,2018年11月から工事を開始し,2019年3月の2019年プロ野球オープン戦から運用を開始する予定だとしている。