彩世は独自開発のラインマンレンズを用いたラインジェネレーター(ラインマン)を製品化し,販売を行なっている(製品ページ)。
ラインマンレンズを用いたラインジェネレーターでは,パウエルレンズを用いた場合に比べ、均一なライン強度が得られるのが特長。同社によれば,ラインジェネレーターでは,一般的にラインを作るのにパウエルレンズが用いられるというが,パウエルレンズは、2次のオーダーまでの近似式で形状を決めることが多く、その場合ビーム強度を完全に均一にすることは理論的にも不可能とする。それはラインの端側はビーム強度が強くなる傾向にあるためだ。
一方、両端の強度が強くなるのを抑えようとすると、真ん中が凹むことになるという。そのため,理論上でも均一なビーム強度を得ることが難しく,ビームの均一性が低下することになるとしている。これに対してラインマンレンズでは、数値積分で近似無しに面の形状を決めることができ、理論値では完全なフラットなビーム強度を得ることができ,バラつきの少ない均一性の高いビームラインを作り出すことができるとしている。
同社では、このラインマンレンズを搭載したラインモジュレーターの小型化を追求し,最小モデルではφ6.5mmのパッケージも開発している。また,高出力モジュールにおいてもφ8mmのパッケージを採用し,今後拡大が期待されるアプリケーションに対応するとしている。