古河電エグループの岡野電線は,繰返し曲げに耐えられる光ファイバーケーブルである「ロボ・バウアー」をより細く,より軽くコンパクトにした「極細径ロボ・バウアー」の販売を2月から開始した(ニュースリリース)。
石英ガラスを用いた光ファイバーケーブルは,一般的に,屈曲後すぐに光損失が増すことがあり,長期の信頼性や耐久性に問題があったが,同社が2013年12月に販売した「ロボ・バウアー」はこれらの問題を改善している。
今回開発に成功した「極細径ロボ・バウアー」は,販売中のロポ・バウアーに対する意見であった「狭小部配線時の余分なコード分岐部の処理に困っている」という問題について,2連LC(DLC)コネクタとコード外径旋Φ2.8mmの接続をユニブーツ化することで改善した。
屈曲性能は,極細径でありながら「ロボ・バウアー」と同じ,1億回以上の左右屈曲試験,4,000万回以上のU字摺動試験に合格している(試験継続中)。高い信頼性,耐油・耐熱・難燃性等の耐環境性が求められる,産業用ロボット,マウンタ用伝送装置,医療機,マシンビジョンなどの可動部配線に最適なケーブルだとしている。