パナソニック,福井県,永平寺町は「永平寺参ろーど」を活用した自動運転車両走行の実証実験を2017年10月3日から2019年3月末日まで共同で実施する(ニュースリリース)。
福井県と永平寺町は,国の地方創生拠点整備交付金を活用し,「永平寺参ろーど」(全長約6km)を自動走行実証実験が行なえる環境に整備している。「永平寺参ろーど」沿線には,大本山永平寺や少子高齢化が進行している集落があり,鉄道廃線後の交通手段確保など,地域の課題やニーズに対応できる自動走行車の有効活用について検証を行なう。
実証実験でパナソニックは,自動運転システム(車載システム),サーバーシステムの評価と課題抽出(自車位置測位精度,センシング・認識精度,走行安定性など)を担当。これまで社内の車両試験場や構内で検証を重ねてきた自動運転技術を用いて,今回初めて公道に準じる環境で自動運転走行システムの検証と,自動運転EVコミューターの実用化に向けた有効活用の検証を行なう。
具体的には,様々な環境(近接に樹木や家屋あり,高架下など)における自車位置測位やカメラ検知などの動作検証,障害物の回避や道路脇からの歩行者の侵入に対する適切な制動検証,クラウドサーバーを使用した車両管制システムの動作検証などを行なうとしている。