スペクトラ・フィジックスは,高出力産業用フェムト秒ハイブリッドファイバーレーザー「Spirit 1030-100」を発表した(ニュースリリース)。
この製品は,平均出力100W以上,パルスエネルギー100μJ以上,パルス幅400fs以下の超短パルスで,高速かつ高品質の微細加工を可能にする。出力100W以上と70W以上の2種類の構成があり,金属薄膜やポリマーはもちろん,ガラス,サファイアおよび,多結晶ダイヤモンドのような硬脆性材料の加工にも適している。また,オプションとして50Wグリーン発生モジュールを搭載,バーストモード,トリガーパルス出力等,高い柔軟性を備える。
シングルショットから10MHzまでの周波数可変,また,内蔵パルスピッカーによるシングルパルスセレクションや高速出力可変により,高速加工を実現。すでに実績のある同シリーズ産業用プラットフォームに基づき,重要部品の共通使用と高度モニター診断システムの採用により,24時間の産業用オペレーションを,低い維持費で実現する。特にエレクトロニクス関連,クリーンエネルギー関連,医療デバイス,自動 車等,幅広い分野における産業用アプリケーションに適している。
また,Spirit-OPA,Spirit-NOPAと組み合わせることで,可視域から赤外域までの高エネルギー波長可変を可能にする。3光子深部組織バイオイメージングや超短パルス時間分解分光アプリケーションにも理想的なレーザーだとしている。
波⻑は,70Wモデルの「Spirit 1030-70」と100Wモデルの「Spirit 1030-100」が515nm±3nm,50Wグリーン発生モジュール「Spirit 1030-100-SHG」(出力50W) が515nm±3nmとなっている。空間モードはいずれもTEM00(M2<1.2)。