NEDOら,太陽電池の耐風圧実験開始

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と太陽光発電協会,奥地建産は,構造安全性の高い太陽光発電システムの実現に向けて,奥地建産の本社工場(大阪府松原市)に世界最大規模の水平型動風圧試験装置を導入し,耐風圧性能の実証試験を開始する(ニュースリリース)。

2012年7月からスタートした固定価格買取制度により,太陽光発電システムの導入が増えている。導入量の増加に伴い,一部,構造設計が不十分であるものや誤ったものについて,強風による損壊被害が報告されるようになり,太陽光発電システムの安全性に注目が集まっている。

他方,構造強度のみならず,発電コストを削減するために経済性を高めることも重要となる。このような状況から,太陽光発電システムの安全性と経済性を両立させた設計ガイドラインが必要とされている。

そこで,NEDOらは,太陽光発電システムの自然災害や経年劣化に対して安全性と経済性を確保する評価・設計手法を確立するため,構造安全性の課題に関する調査・研究・実証試験を進めている。この実証試験では,台風等の強風に対する構造安全性を確認するために,世界最大規模の水平型動風圧試験装置を導入し,実際の太陽電池とその支持架台を対象に耐風圧性能の確認を行なう。

この装置は,有効寸法が幅16m×奥行6m×高さ4mの大空間を有し,被試験体として実機を設置することができる。加圧能力は,太陽光発電システムのモジュールや架台を破壊できるまでの圧力を加えることが可能で,実際の台風などの強風時を超える条件で試験を行なうことができる。

このプロジェクトでは,実証試験で得られた知見を基に,2019年2月末までに地上設置型太陽光発電システムの設計ガイドラインを策定することを目指す。

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