フジクラは,国産ファイバレーザーメーカーとして初めて10kWを超える出力を達成したと発表した(ニュースリリース)。
同社グループは材料加工用光源として市場が拡大しているファイバレーザー事業に取り組んでおり,開発・製造に必要な,光ファイバー関連技術,光半導体技術のほか冷却技術などを一貫して保有している。
今回これらの技術を融合し,従来6kWまでであったファイバレーザーを高出力化し,10kWを超える出力(10.4kW)を達成した。また,10kW出力においても電力からレーザー光への電力変換効率40%(直流供給時)という高い効率も達成した。
今回のファイバーレーザーの高出力化は,励起用半導体レーザーの高出力化,レーザー共振器の高効率化,光学部品の性能向上,光ファイバーの非線形光学効果抑制など,最新の技術開発成果を統合することにより実現した。
同社では,今回開発した技術を材料加工用高出力ファイバーレーザー製品に順次適用し,高付加価値製品の実現を推進するとしている。