島津製作所は,同社のエネルギー分散型蛍光X線分析装置「EDX-7000」および「EDX-8000」向けに,直径1mm以下の異物や微小領域のめっき厚などの分析に威力を発揮する「微小部分析キット」を3月27日に発売する(ニュースリリース)。価格は48万円(税別)。
このキットは,「EDX-7000/8000」のX線照射径を最小0.3mm径まで絞ることができる微小部対応コリメータプレートと,解像度を約2.5倍向上させる試料観察カメラを構成に含んでいる。X線の照射径に対して分析対象が小さすぎる場合,対象領域外への照射がデータに影響を与えることがあったが,このキットによってX線の照射径を絞ることで,必要な領域のみを高精度に分析しやすくなる。微小な異物や小さな領域のめっき厚などの正確な分析に最適だという。
X線の照射径は,直径0.3mm,1mm,3mm,10mmの4段階に切り替え可能。また,装置内部の試料観察カメラを,キットに含まれる高解像度カメラへ換装することで,試料画像の解像度が約2.5倍高まる。微細異物を始めとする試料を拡大して観察する際や,分析結果を画像とともに保存する際に適している。