日本板硝子(NSGグループ)は,米国ケンタッキー州バーセールズの自動車用ガラス工場に750万米ドルを投じて,最新技術による製造プロセス刷新に着手することを決定したと発表した(ニュースリリース)。
着工は本年春を予定し,フロントガラス(合わせガラス)製造用に最新の高精度プレス(APBL)設備を導入する。これは複雑形状で面精度の高いフロントガラス製造のために開発された,同社独自技術による高精度プレス工法は,ヘッド・アップ・ディスプレー(HUD)に対応するフロントガラス製造の中核技術となるもの。
今回の取り組みは,自動車用ガラス市場の現在と将来の顧客需要に応えるNSGグループのグローバルな施策の一例であり,HUDなどの運転支援システム関連技術の進歩により,高面精度のニーズに応えていくとしている。
今回の投資計画はケンタッキー州政府経済開発融資機構による支援も得ており,これにはバーセールズ工場での新設備設置と既存設備改修が含まれる。NSGグループのPilkington North America, Inc.が操業する同工場は1987年の設立で,従業員は約300名。