オリンパスのグループ会社である長野オリンパスの社員,原和一氏は平成28年度秋の褒章において,「ノマルスキープリズムの加工法の確立」により黄綬褒章を受章することになった(ニュースリリース)。伝達式は11月15日に行なわれる予定。
黄綬褒章は,農業,商業,工業等の業務に精励し,他の模範となるような技術や事績を有する個人に授与される。原氏は約40年間,顕微鏡・医療用内視鏡の微小特殊プリズムの立上げ・加工に携わってきた。特に高精度で加工を行なう,無色透明なサンプルや表面の凹凸を立体的に見せる微分干渉観察に使用するプリズムである「ノマルスキープリズム」の加工法が評価され,今回の受章となった。
原氏は,1989年に国家技能検定 光学ガラス研磨1級,2003年 国家技能検定 光学機器製造特級,2011年 現代の名工(厚生労働省卓越した技能者表彰)を受賞しており,現在はその技能をベースに技能者を育成し,プリズムの加工技術の向上に貢献しているという。