日板,PV/TV向けガラスより一部撤退・調整


日本板ガラスは,1月に開示した2016年3月期の連結業績予想(通期)について,減損等に伴う一過性の損失を計上すると発表した(ニュースリリース)。

1月末から年度末にかけて,中国等の建築用ガラス事業・ブラジル自動車用ガラス事業・ディスプレイ事業において,これまでより厳しい市場環境見通しとなったため,それら事業に関わる非流動資産について減損等の可能性が高まった。

同社は同時に,中国太倉にあるピルキントンソーラー(太倉)有限公司の結晶系太陽光発電用型板ガラス事業の撤退及び閉鎖,並びにベトナムのバリアブンタウにある薄板ガラス用フロート窯の一時休止を発表した。

ピルキントンソーラーの撤退費用及び資産減損損失の合計は約75億円。これらの損失によるキャッシュフローへの影響は軽微で,売上高と営業利益については変更しない。同社は不採算事業からの撤退及び縮小の実施により,業績回復の遅れの原因に速やかに対処し,利益改善を図るとしている。