浜松ホトニクス,省スペースで安価な光学式ピンホール検査ユニットの新製品を発売

浜松ホトニクスは半透明・透明フィルムや金属箔など,様々な素材の最小50μmまでのピンホールに対応した,生産ラインに後付けが可能で,省スペース・安価な光学式ピンホール検査ユニットの新製品「C12760」を発売した(ニュースリリース)。

浜ホト

今回発売する製品は光検出方式による非接触検査のため,液体によるストレスや電界,磁場,電解液など特性環境にサンプルをさらすことなくピンホール検査が可能となっている。光源ユニットには半導体レーザを採用し,線状の焦点をつくるシリンドリカルレンズで照度が均一な200μm幅のライン平行光を出射する。従来のレーザでスキャンする方式に比べ,毎分600mと30倍以上高速なため,インライン検査に適している。

検出ユニットには,光半導体素子のフォトダイオードアレイを採用することで,省スペースで安価。また,光源ユニットと検出ユニットにコントローラを内蔵しているため,PLCに直接接続が可能で,稼働中の生産設備にも後付けしやすくなっている。さらにワーク幅に応じて生産ラインに複数並べることで拡張が可能。

スマートフォン用液晶ガラスに用いる各種機能性フィルムの欠陥検査をはじめ,リチウムイオン電池セパレータに用いる多孔質な不織布,孔径をコントロールした高捕集率・高流量フィルタ膜,食品の酸化防止のために多孔質にした包装用ポリエチレン,ポリプロピレンなど,各種フィルタやメンブレンの検査に適している。