月刊OPTRONICS 特集序文公開

光ネットワークのデジタルツイン:オープンネットワークにおける大容量光回線の自動設定技術

著者:NTT ㈱ 曽根由明, 穴澤和也, 石原裕之, 笹井健生,吉田光輝, 西沢秀樹, 高杉耕一

1 背景

SNS,動画配信,生成AIの急速な普及に伴い,通信ネットワークの重要性は日常生活や産業の基盤として一層高まっている。ユーザが必要とするデータをあらゆる場所で利用可能にするためには,急増するトラフィックを収容し,必要な場所まで迅速かつ確実に転送する光通信網が不可欠である。

IOWNのコンセプトのもとで開発が進められているOpen All Photonics Network(Open APN)は,膨大な通信データを大容量・低遅延・省電力で提供する次世代の光ネットワークである。Open APNの進展により,リモートプロダクション,遠隔手術支援,データセンタエクスチェンジなど,大容量・低遅延回線を活用する新たなサービスが登場し,トラフィックの急増に対応するため,必要な時に必要な場所を高速かつ低遅延で結ぶ柔軟性と即応性が光通信インフラに求められている。

こうした新たな付加価値を支える光通信インフラには,柔軟性,即応性を持つだけでなく,低コストかつ持続可能な形での提供が不可欠である。その実現には,伝送技術によるデータ転送効率の向上とともに,多くのネットワーク機器ベンダが参画できるオープンなネットワークアーキテクチャの構築が重要である。

IOWNではこのようなオープンアーキテクチャのもと,Open APNの高速化とネットワーク制御技術の発展を進めている。本稿では,Open APNのサービス展開とともに発展するネットワークのオープン化技術,およびオープンなマルチベンダ環境で高速光回線を即応的に提供する光ネットワーク自動運用技術について紹介する。

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