本年3月のナショナルジオグラフィック(日本語版)によると,コロナ蔓延の渦中で「先延ばし(procrastination)」行動をとる人が増えているそうです。悪い結果を招くことが分かっているのに,済ますべき仕事を先延ばしにして,別のことを始めてしまうのです。コロナ下で自由な行動が制約され,欲求不満が高じると,自己制御が効きにくくなって,無自覚に先延ばし衝動が生じ,後回しで良いことを先に始めてしまうのだそうです。
ゲームやウェブブラウズ,爆買いや爆食もこの類かもしれません。理性的な判断に関わる前頭前皮質と,本能的行動を司る大脳辺縁系の活動は,普段はバランスしていますが,不安や恐怖などが強くなると両者のつり合いが崩れ,手っ取り早く欲求を満たすことのできる行動に走ってしまう,と云うことのようです。
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