日本の学術の未来を憂う

本稿をご覧になる頃には,米国では大統領選挙も最終局面に入っていることでしょう。ただし,選挙日が過ぎて,開票や郵便投票の結果が出ても,そのまますんなりと決着出来るかどうかの危惧もあるようです。

コロナ禍もあって,世界の社会的,経済的,政治的安定性が損なわれていますので,米国には,出来るだけ早急に次期体制を確定し,落ち着いてアフターコロナ社会の構築に貢献して頂ければと期待しています。

一方,我が国では,このところ学術会議問題がマスコミやネットを賑わしています。会議が提出した新任会員候補の一部が,政府に認められなかった件です。この騒動の一つの切っ掛けとも風説されている,軍事研究は止めておきましょう,との声明については,2020年2月号の本稿でも触れました。

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