いまさら枯れ草色

 
八方尾根にスキーに行くことが僕にとっては毎年の恒例だ。何度行っても斜面は手ごわくて,それだからこそ,決して飽きることがない。

白馬三山や五竜岳などの北アルプス後立山連峰の景色も圧倒的だ。さらに,スキー場の麓には温泉が湧いている。もう理想的なスキーエリアなのである。もともと豪雪地帯で,かつては麓の町も冬の間はうず高く積まれた 雪に囲まれている風情だったのだけれども,近年は雪が少なく,冬なのに夏タイヤの車でも行けてしまうくらいだ。

それにしても,今年はこれまでに見たことがない異様な風景が広がっていた。町に全く雪がないばかりではなく,スキー場の下部,例えば名木山ゲレンデにも全く雪がないのだ。今までだって,雪不足で所々ブッシュや地面が顔を出すシーズンもあった。でも,それは雪原の所々に綻びが生じている程度のものだった。

今年はそんなものではない。草原の斜面の所々に雪が残っているという状態だ。雪がない時には,ここってこんな景色だったんだ,ということが冬真っ盛りの2月の中旬に見えてしまう異常さで,まるでゴールデンウィークのスキー場のような感じだ。

 
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