信号機の威厳

著者: 月谷 昌之介
渋谷のスクランブル交差点が外国人に人気の観光スポットになっているらしい。1回のタイミングで最大3000人くらいの人たちが一斉に歩き出し,ぶつかることなしに交差する様子が,随分とアジア的,刺激的な光景として目に映るようだ。

人同士がぶつからないことも凄いことだけれども,僕はたった3色の電灯の合図ですべての人や車を統制する信号機の力に凄さを感じてしまう。それはまるで偉大な指揮者のようでもある。

僕たちが子供の頃から見慣れている信号機,正式には自動交通信号機が日本で初めて設置されたのは昭和5年(1930年)3月のことだ。場所は日比谷交差点である。交差点の真ん中の柱に縦に3色の電灯が並ぶ街灯のような形だったらしい。

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