北海道の形をエンゼルフィッシュに見立てると日本最北端を擁する宗谷半島が背びれ,下に三角形に尖った日高地方が腹びれ,そして函館を含む本州に近い方が尾びれとなる。尾びれの付け根の上側,日本海にコブのように飛び出している部分は積丹半島だ。この半島の海岸の町に僕の母の実家があり,そこでの滞在は,僕が幼い頃の我が家の夏休みの恒例となっていた。当時は国道とは言ってもひどいもので,絶壁の上や下を縫うように作られたくねくね道をやっと通り抜けていくバスの旅が,幼い僕にとっては怖くて仕方がなかった。
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