いつのまにか積丹ブルー

北海道の形をエンゼルフィッシュに見立てると日本最北端を擁する宗谷半島が背びれ,下に三角形に尖った日高地方が腹びれ,そして函館を含む本州に近い方が尾びれとなる。尾びれの付け根の上側,日本海にコブのように飛び出している部分は積丹半島だ。この半島の海岸の町に僕の母の実家があり,そこでの滞在は,僕が幼い頃の我が家の夏休みの恒例となっていた。当時は国道とは言ってもひどいもので,絶壁の上や下を縫うように作られたくねくね道をやっと通り抜けていくバスの旅が,幼い僕にとっては怖くて仕方がなかった。

積丹半島の海岸はだいたい岩浜になっていて,海水浴と言っても磯遊びが主体である。ゴロゴロとした石や岩に足を取られながら,そして,ウニを踏みつけて怪我をしないよう気をつけながらの磯遊びは小さな子供にとって緊張を強いられるものだったけれども,透明度の高い水を透かして見る魚の群れや,昆布がゆらゆらと艶かしく揺れる海底の風景など,今でも目に浮かんでくるのだ。

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