消える魔球もいつの日か

著者: 月谷 昌之介
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かつて,テレビで「スポ根(スポーツ根性)もの」と呼ばれる番組が流行っていた時代があった。「スポ根もの」とは,主人公が打ち込むスポーツの道で信じ難いほどの根性で数々の試練を乗り越えていくというお決まりのストーリーの番組の総称だ。

種目はバレーボール,柔道,体操,テニス,野球など様々だ。彼らは鬼コーチのもとで科学的とは言えない猛特訓を重ね,宿命のライバルと戦っていくのだが,その過程において極めてオリジナリティの高い必殺技が編み出されるのが常だった。たとえば,「柔道一直線」という番組の「2段投げ」とか,「サインはV」というバレーボールスポ根ものの「魔のX攻撃」など,当時を知る人が集まれば話題が尽きることは無いだろう。

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