─一年で新しいメーカーはどれぐらい増えますか?
年にもよります。毎年5社増えて4社なくなるという感じですかね。メーカーも売れるようになってくると自分で売りたいという意識になってきてK.Kを作ります。一方で売れなければ代理店を変えようとします。つまり、売りすぎてもダメ、売れなくてもダメ、そこそこ売るのがいいのですが、そのさじ加減は難しいところです(笑)。最終的には、オミクロン・メディカルジャパンのように合弁会社を作るのが一つの解だと思います。
─中期的に日本レーザーという会社をどういう会社にしていきたいですか?
働きやすく働きがいのある会社にしたい。それらを担保するには、売上より粗利が大切です。したがって、為替の影響も最小限にするためにも、輸入だけではなく輸出も増やそうとしています。そのノウハウを蓄積し始めていて、ある日本のメーカーの光学製品の輸出をお手伝いしているのですが、こうしたビジネスの比率も少しずつ増やしていきたいと思います。あとは合弁会社を作るなど、JLCホールディングス傘下の企業をオミクロン・ジャパン含めてもう2社ぐらい増やしていこうとしています。
─社長に就任されてコロナがありましたが、大きく変えたことはありますか?
社内をフリーアドレス制にしたり、在宅勤務ができるように全員にパソコンを支給したり、そういう体制を作ったことが大きいです。見てもらえば分かるように今日も社員は半分も出社していません。現在も部署または仕事によりますが東京本社では週1~3日間は在宅勤務をしています。
コロナは良いにつけ悪いにつけ大きい出来事でした。実は光の業界ではコロナで打撃を受けた企業はあまりなくて、むしろ伸ばしたところが多く、補助金をもらわなかった企業も結構多かったようです。これは、お客様が部品の不足によって装置が動かせなくなること等を恐れて、前倒しでの注文が増えたことによります。例えばコンポーネントを半年前倒しで発注するとか、翌年度の発注も今年にするとか、そんな形で受注がどんどん増え、納期も納められる時に納めればいいよというような具合だったので、影響が少なかったのだと思います。