今回のインタビューには,Civan Japanの奈良拓治氏に登場していただいた。
奈良氏はレーザー関連製品を輸入販売するプロフィテットの代表取締役でもあり,これまでCivan Advanced Technologies社の国内代理店を務めていた。Civanより日本市場進出計画のサポートを依頼され,この度,Civan Japanとプロフィテットを兼任することとなった。
今回,同社のレーザー技術の強みと今後の展望を語っていただいた。
─最初にCivan社の概要をお聞かせください
Civan Advanced Technologies は2008年にイスラエルのエルサレムで設立された高輝度・高出力ファイバーレーザ ーの製造販売をする会社です。当社の最大の強みはコヒーレントビームコンバイニング技術とオプティカルフェーズドアレイ技術に長けていることです。これらの技術を用いることにより,これまでは不可能だったレーザーの超高速制御ができるようになります。この強みを生かした製品が私たちのOPAシリーズです。
本社のイスラエルでは,これまでのレーザーではできなかった加工を実現するために,レーザー,ロボット,材料,溶接などのスペシャリストが日々研究開発に没頭しています。
─奈良さんとCivanの出会いについて教えてください
私はプロフィテットという会社に所属しています。この会社では光学部品やレーザー発振器,レーザー用計測器などを販売していますが,私自身,ビームシェーパーは15年ほど前から携わってきたこともあり,得意な製品の一つです。
Civanとは2018 年の6月にドイツで行なわれた展示会で出会いました。ブースにはカタログ程度しかなかったのですが,そのカタログに描かれていた不思議なビームプロファイルの絵に一瞬で心が引かれ,その場で長話,後日イスラエルへ訪問したというのが最初です。
本当にレーザーがそんなことを実現できるのかということを,どうしても自分の目で確認したくすぐにイスラエルに飛んで行ったのを覚えています。
─今後はCivan Japanとプロフィテットでの活動になるのですか?
はい。とても大変なことだということは十分にわかっています。正直不安しかないですが,Civan本社からお声をかけていただいたということは私の中では誇りですし,やらないで終わるよりも,やって散ったほうが自分らしいと思い,引き受けることにしました。
もちろんプロフィテットの活動も手を抜くわけにはいきません。こちらも常に全力です。寝る時間を削ります(笑)。