2. 考察
2.5 光の強度
回折格子の項の3.2節において,光の振動数は非常に高いため,その電界の振動Eの変化を眼で捉えることはできないと述べた。眼だけでなく,今のところ,我々は,その変化を観測するいかなる手段も持ち合わせていない。それでは,我々が日常感じる光は,物理的にどのように考えることができるのだろうか。
同じ項の3.1節において,光の振動は,円の周りを等速度で回転する物体を平面上に投影した時の軌跡として表すことができることを述べた。図6.8のように,半径A(m)の円の周りを回る物体を考えると,一周の距離は2πA(m)であるから,この物体の速度v(m/s)と周期T(s)の間には,次の関係がある。
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