光学素子1—環境—


1.3 光学素子

光工学で主に使う素子はレンズとミラーである。すべてのエンジニアリングは最終的に材料が適用限界を決める。光工学で使う材料はガラス,結晶,ミラー材料,プラスチックなどで,メカ設計に比べ種類が少なく,制約が大きい。その意味で少ないからこそ素子の性質について正確な知識を持つことは重要である。

本章では光学系を構成する各要素について,簡単に性質や注意点などを示すこととする。

1.3.1 光学系の環境

通常光学系は空気中に置かれる場合がほとんどである。紫外域で真空,あるいは特殊な条件下に置かなければならないような場合はあるが,先ずは透明な空気中での使用が基本である。

表1 種々の気体の絶対屈折率(0℃,1気圧)
表1 種々の気体の絶対屈折率(0℃,1気圧)

表1に種々の気体の絶対屈折率1)と大きさを示す。値は温度が0℃の時の値である。真空の1が基本であるが,各種気体はそれから0が3つ続いて物質固有の値が現れる。それでもこの小さな値は光学系全体の性能に多大なる影響を与える場合がある。

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