住友電気工業(住友電工)は、生成AIの普及に伴うデータセンター関連製品の需要拡大に対応するため、横浜製作所(横浜市)に新研究棟「研究6号館(PRISM Lab.)」を開設した(ニュースリリース)。同社は2026年9月24日に完成式を行ない、光通信部品の高性能化に向けた研究開発体制を強化する。

近年、生成AIやデジタルトランスフォーメーション(DX)の進展により、データセンターでは通信容量の拡大と消費電力の削減が課題となっている。これに伴い、光通信部品にも、さらなる高速化や低消費電力化、小型化が求められている。
今回完成した研究6号館には、超高精度な光接続部品の開発に向け、最新鋭の実験装置や高精度分析装置を導入した。また、微細な振動を極力抑制するとともに、室内の温度や湿度を精密に制御できる実験環境を整備した。これにより、外部環境の変動を抑えた安定した条件下で、光通信部品の研究開発を進める。

同研究棟では、主に光コネクタなどの接続部品を対象に、高性能化や小型化設計、コスト低減に向けた技術開発に取り組む。光接続部品の精度や信頼性を高めることで、データセンター向け光通信インフラの高度化に対応する考えだ。
研究6号館は平屋建てと3階建ての2棟で構成され、総延床面積は5,500m²。2024年12月に着工し、2026年9月に稼働した。設計・施工は鹿島建設が担当した。
施設名称の「PRISM Lab.」は、Precision(精密)、Innovation(革新)、Sumitomo(住友)の頭文字を組み合わせたもの。光を導く光学素子のプリズムにも着想を得ており、精密光技術の革新と新たな価値創造を目指す研究拠点として位置付けている。
住友電工は、新研究棟の稼働を機に光通信技術の研究開発をさらに強化し、高性能・高品質な製品の提供を通じて情報通信分野への貢献を目指す。





