高知工科大学は,総合研究所にデンケン未来光技術研究センターを開設し,この1 月15 日に開所式を行なった(ニュースリリース)。
このセンターはデンケンが100%出資しているもので,同社は高知工科大学が保有する光センシングの研究シーズを活用し,先進的な光技術の社会実装の実現を目指すという。高知工科大学によると,このような企業名・外部機関名を冠した研究センターの設置は初だという。
センター長には同大学特任教授の池上浩氏が就任。センターでは産学連携で,光制御・光計測技術を応用した装置を主な研究課題として取り組むとしている。具体的には,高知工科大学が研究を進めている時間制御型瞳分割偏光顕微鏡の実用化を目指す。この顕微鏡は,顕微鏡の照明光と検出される光の経路,さらに偏光を時間的に制御する素子を搭載したカメラとなっており,幅広い光学製品への応用が期待されている。