10月9日,独シュトゥットガルトで開催されたVISION 2024で,東芝テリーの「OneShotBRDFテクノロジー:光沢のある平らな素材の表面傷検出の革命」がVISION賞を受賞した(ニュースリリース)。
今回審査員は授賞理由として,ガラス質や高度に研磨された表面の非常に微細な傷や凹凸を検出する新しい技術的アプローチに,感銘を受けたことを挙げている。
最近では,多くの製品がこのような表面を持ち,その品質に対する要求が非常に高い場合があるという。この目的のために,1mの数百万分の1の欠陥を検出できるほど感度の高いソリューションだと表彰している。
また,塗料やコーティングなどの材料では,塗布プロセスによって表面の微細構造が変化する可能性があるが,粗さの変化は色の違いとして目に見えることから, 表面粗さを評価するという新しい用途にも使用できると評価した。
さらに審査員は,この技術が新しい光学プロセスであるだけでなく,マッピングが難しいことで知られる検出困難な材料欠陥の可視性を高めるためにソフトウェア処理を必要としないと評価した。この機能は,この技術が生産システムまたはインラインシステムに実装可能であり,すべての欠陥を即座に画像化できることを示しているとした。
60を超える応募のうち最終候補に残った企業は以下の通り。
・「VIS Expert – 統合品質保証システム電子部品アセンブリ」(ポーランドAiRob Vision Systems Sp. z o.o.)
・「100% インライン複合 2D/3D 顕微鏡」(AIT Austrian Institute of Technology)
・「Xelity ハイブリッド スイッチ – 制御キャビネットはもう不要!」 (独Murrelektronik GmbH)
・「デジタルイメージングの新たな章」(イスラエルPxE Holographic Imaging)