ams OSRAM,低消費電力のdToFセンサを発売

オーストリアams OSRAMは,次世代シングルゾーンダイレクトタイムオブフライト(dToF)センサモジュール「TMF8806」を発売した(ニュースリリース)。

この製品は,家庭用および産業用ロボットのアプリケーションにおいて,障害物検知と衝突回避を実現し,すでに50を超えるスマートフォンのフラッグシップモデルや自律型家電,スマートホーム機器等に導入されているという。

この製品は,イベントに瞬時に応答するファームウェアが予めインストールされているため,測定間で完全にオフにし,非常に高速で起動させるという,超低消費電力機能を実現している。また,1cm~5mの測距機能と1.2Vおよび1.8/3.3V互換I/Oを搭載しており,dToFセンシングのスピードと精度を高めている。

センサ内での統計処理により,反射による干渉の影響を排除し,さらに,24°の視野(FoV)を提供するとともに,-40℃~85℃で動作する。

サイズは3.6×2.2×1.0mmとなっており,標準モードで1cm~2.5m,長距離モードで最大5mという拡張レンジでシングルゾーン検出機能を搭載している。また,幅広いカバーガラス厚をサポートし,センサからカバーガラスまでの距離に合わせて容易に調整できるため,光学スタックのカスタマイズに対応している。

また,超低消費電力のシャットダウンモードで電流を0.26μAに抑えることも可能。さらに,Arduino Uno R3プラットフォーム,小型センサブレークアウェイボードなどのハードウェアを含む各種ツールにより,ワークロードの簡素化が可能としている。

アプリケーションとして,家電製品やモバイルロボット,カメラのオートフォーカス,ビルオートメーション,在庫管理システム,セキュリティシステム,バーチャルバリアなどに適しているとする。

その他関連ニュース

  • TOPPAN,ガジェット/ロボ向け小型3D ToFを開発 2024年12月05日
  • ST,幅広い動作温度範囲を備えたToF測距センサ発表 2024年07月29日
  • NTCJ,距離演算回路内蔵3D TOFセンサの量産開始 2024年07月08日
  • 独Pepperl+Fuchs,小型測距センサーを発表 2024年05月08日
  • 【OPIE】BROADCOMの光センサー,初出展
    【OPIE】BROADCOMの光センサー,初出展 2024年04月25日
  • ST,3D深度センシングを強化するToF測距センサ発表 2024年03月13日
  • SSS,スマホ用SPAD距離センサーを商品化 2023年03月07日
  • 鉄建建設,3次元侵入検知システムを開発 2022年12月01日